書評

実力だけでは駄目なのよ

司馬遼太郎著 「義経」読了。 義経 中学生の頃に、何となく社会で覚えたが全く覚えていないので、読んでみた 源義経の戦は天才。 しかし、政治力はまるで子供。 この両極端な性格ゆえに、兄者である頼朝から毛嫌いされ、その理由もわからずに最終的には自害…

志高く 孫正義正伝 新版 (実業之日本社文庫) 「志高く 孫正義正伝」読了。 孫正義、ご存知ソフトバンクの創業者であり、現会長。 彼がどのようにして、ソフトバンクを作ったのか。そしてどのようにしてソフトバンクを成長させたのかが分かる1冊。 志なくして…

誰かに必要とされる幸福感

コンビニ人間 コンビニ人間読了。 何でも合理的に考える主人公。 世間とのギャップに戸惑いながらもコンビニでバイトすることで、自分と世間のギャップを埋めていく。 店長から自分が必要とされていることを感じ、コンビニでバイトを続ける。 コンビニでバイ…

人の気持ちは分からないぐらいが丁度いい

家族八景 家族八景読了。 恥ずかしながら、著者の筒井康隆はこの作品で初めて知った。 小飼弾さんが、「筒井康隆」は最高!と著書で述べていたので、「弾さんがそういうなら間違いない!」と思って購入。 予想以上に面白かった。 こんな本を今まで見逃してい…

人生を変えた言語

「シェル芸」に効く!AWK処方箋 「シェル芸」に効く!AWK処方箋 読了 目次 第1章 簡単で、奥深くて、超便利! LLの元祖「AWK」にさわってみよう 第2章 シェルコマンドを使った処理の効率化はAWKの行(レコード)走査がカギをにぎる 第3章 AWKプログラミング…

生きるためには~し続けなければならい

破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 読了。 眼鏡屋オンデーズをどのようにして再生していったのかが分かる半分フィクションの小説。 まー、この手の話はどうしても美化されがちなので、そのまま鵜呑みには出来な…

日本の技術力

世界史とつなげて学べ 超日本史 世界史とつなげて学べ超日本史読了。 世界史の予備校講師の書いた日本史の本。 日本史を学びたかったから、読んでみた。 外交中心の話題が沢山出てくる。 日本と他国がどのように結びついてきたのか、よく分かる。 第1章 そ…

AIよ。もっと頑張れ

人工知能は人間を超えるか 「人工知能は人間を超えるか」読了。 今流行りの人工知能を扱った入門書。 目次 序 章 広がる人工知能――人工知能は人類を滅ぼすか 第1章 人工知能とは何か――専門家と世間の認識のズレ 第2章 「推論」と「探索」の時代――第1次AIブー…

暗号作成者と暗号解読者との闘い

暗号解読 サイモン・シン 暗号解読読了。 暗号についてこれほど分かりやすく解説された本は無いと言えるほど、分かりやすい。 終始暗号作成者と暗号解読者の闘いが述べられている。 ネタバレを言うと最後は量子コンピュータの話題に触れており、暗号作成者の…

圧倒的努力

たった一人の熱狂 「たった一人の熱狂」読了 幻冬社の社長である見城徹によるビジネスや考えがここに詰まっている。 彼はこの本の中に圧倒的努力を何回も述べている。 とにかく努力!努力!のオンパレード。 人が成功する最短の方法は圧倒的努力をこれでもか…

自殺防止マニュアル

キッチン キッチン読了。 著者の事は名前だけ知っていたが、彼女の作品は初めて読んだ。 この作品は死について考えさせられる。 死そのものではなく、死んだ後に残された家族の心情を深く描写された作品。 死ぬのは怖くない。しかし、その後に残された家族や…

何も考えずに突き進め。組織論の教科書

燃えよ剣読了。 新選組の土方歳三の生涯がこれで分かる。 前作がサイドストーリーなら今作品は本編といえるだろう。 恥ずかしながらこの年になるまで、新選組の事は知らなかった。 この主人公の土方歳三の名前さえ知らなかった。 彼の生きざまを見たときに、…

秘密無くすべからず

島崎藤村「破壊」読了。 自分が部落差別出身者であることを隠すように親から言われて、その葛藤に悩む主人公の心情を描いた作品。 子供の頃から読みたいと思いながら、手が出なかった島崎藤村の大作である。 私も子供ころから人には言えない秘密は多々あった…

老いと透明感

羽生の本読了。 「勝つことに価値は見出せない」と事あるごとに言っているインタビュー本。 彼ほど勝ちまくっているから言える言葉だと思う。 負けまくっている人に勝つことに価値は見出せないと言われても負け惜しみと捉えられるのがオチ。 将棋は他のスポ…

プログラマの基礎体力

プログラマの数学読了。 プログラミングで必要と思われる基礎的な数学の内容である。 以下目次 目次 はじめに 第1章 ゼロの物語 ―― 「ない」ものが「ある」ことの意味 10進法 / 2進法 / 位取り記数法 / 指数法則 / 0の果たす役割 / 人間の限界と構造の発見 …