電王戦感想

さて、先週末で電王戦が終わりを迎えました。
人間の1勝3敗1引き分けという結果になりました。
正直、大将戦で三浦弘行8段が負けるとは思いませんでした。
勝敗もさることながら、内容も圧倒していました。
三浦先生自身も「どこが悪手だったのか分からない」と言っていましたので、知らない間に徐々に差が広がっていったという感じでしょうか。

残念な結果となりましたが、来年は人間側が挑戦側にたって、ぜひ頑張っていただきたいものですね。

それにしても、この5週間は非常に楽しい月日でした。
阿部光瑠の勝ちっぷり、食べっぷりを見ることが出来ました。
サトシンの終盤の苦悩、負けた後のブログでの心境告白。
船江恒平の逆転につぐ逆転。最後まで目が離せなかったです。
塚田 泰明9段の執念の引き分け。内容はともかく、最後の男泣き。
そして三浦弘行戦でのGPS将棋の圧倒的強さ。

今回の電王戦企画により、将棋をあまり知らない方も、興味を持って頂けたのではないかと思います。
観る将棋ファン(私もそうですが)が増えるのは嬉しいですね。
渡辺明が著書で、「将棋も野球中継を観るような軽い気持ちで観戦してほしい」と書かれていました。
この電王戦はまさにそういう観る将棋ファンにはたまらないシリーズとなりました。
このすぐ後には名人戦がありますので、人間同士の戦いにも注目していきたいです。

さて、気が速いですが、来年実施するとして、人間側は一体誰が出るのでしょうか?
少し予想してみましょう。
個人的には、やはり渡辺明羽生善治森内俊之あたりが出てほしいものです。タイトルホルダーを倒したら、コンピュータが勝ったと認めようというスタイルです。
また、ニコニコ生放送で屋敷9段が「オファーがあれば出てみたい」と言っていたので、屋敷先生は入れましょう。
来年も団体戦で実施するとなると、以下の5人と予想します。

1.屋敷伸之九段
2.久保利明九段
3.渡辺明三冠
4.森内俊之名人
5.羽生善治三冠

久保さんを入れたのは、振り飛車党がいなかった為です。
どうでしょう?これは盛り上がりますよ。
谷川浩司会長!ぜひこれでよろしくお願い致します。